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生命科学

【生殖学】おすすめの書籍

本

こんにちは。

生殖学の書籍に興味を示していただき、ありがとうございます!

りりうむ
りりうむ
生命科学を学ぶ大学生のりりうむです。

本記事では、当ブログが生殖学関連の記事を書く際に参考にしている書籍を紹介するものとなっております。

  • 生殖学を学び始めたけど、どんな本を選べばいいか分からない。
  • 生殖学について基礎から知りたい!
  • 人間を含む動物の体について知りたい!

上記の方に特におすすめなです。

この記事は未完成です。常に更新していく形の記事となっております。ご了承ください。

生殖学ってそもそも何?という方は以下もどうぞ。

生殖学
【生殖学】はじめに【最初はこちらから】生殖学はとても幅広い分野であり、動物種によって共通なものや異なるものが混在しています。解剖学・生理学・行動学(etc...が相互的に関わ...

スキッロ 動物生殖学

こちらは教科書として扱われています。

初学者やもう少し深く知りたいという方におすすめです!

この教科書の特徴

  • 従来の取り組みとは異なった2つの方法を提示している本であるということ。
  • 現代社会の状況を考慮している本であるということ。

従来の取り組みとは異なった2つの項目を提示している本だから

異なった2つの項目は以下の通りです。

  1. 内容が生物学に傾倒している。
  2. 倫理的な問題に関することにも触れている。

初学者におすすめな理由として、①の内容が生物学に傾倒している点があるからです。
また、生殖学に興味のある方は、②の倫理的な問題に対しても関心の強い方が多い印象を受けます。

詳しくは以下で説明していきますね。

内容が生物学に傾倒している点

科学というものは、世の中に寄与されて初めて役に立つものです。

従来の生殖学の教科書は、ヒトが生きていくうえで何よりも大切な食の供給を重視したものが多く、応用分野である農学的側面に焦点を当てていることが特徴です。

モモ
モモ
初めて生殖学に触れる人にとってはキツイ…!!

しかし、『スキッロ 動物生殖生理学』基礎研究分野である生物学に焦点を当てているため、初学者にも分かり易く導入できるという特徴があります。

倫理的な問題に関する点

近年、生殖学分野はめざましい進歩を遂げている一方、多くの倫理的な問題が湧き出てきました。さらに、この倫理的な問題は二分化しているというのが現状となっています。

二分化しているというのがどういうことなのか、生殖医療が例として挙げられます。
どうしても子供が欲しいと願う不妊の方たちにとって、生殖学等によって培われた生殖医療はまさに救いの手のようなものなのかもしれません。一方、生殖補助医療の技術によって生まれてきた人たちの権利が置き去りにされてきたことが事実として存在します。

第二に、AIDで生まれた人たちの出自を知る権利と精子・卵子ドナーの匿名の原則の対立の問題があります。生殖補助医療では、ドナーの匿名の原則がよしとされてきましたが、ドナーである自分の生物学的な父親を知ることのできない子どもたちにとってはアイデンティティの根幹に深く影響しているのが現実です。AIDで生まれてきた子どもたち自身が出自を知る権利を主張しはじめ、自ら生殖医療技術をめぐる議論にかかわり始めています。
第三に、生殖補助医療をめぐる温度差です。生殖技術を利用する親とそれによって生まれてくる子ども、彼ら当事者とその他の人たち、不妊治療を受ける患者と医師たちとの間には認識のギャップがあります。生殖補助医療になじみのない人たちは、科学技術の力を借りてまでも子どもがほしいと願う不妊カップルの気持ちは理解できないかもしれません。ゲイのカップルが子どもを持ちたいと願ったり、卵子の老化におびえ卵子凍結を望んだり、産める時期を過ぎても産みたいなど、それぞれの立場を認識することが議論を進める重要なステップだと、著者は述べています。

日本赤十字日本赤十字九州国際看護大学 力武 由美准教授(2015年1月)

この引用文は以下の書籍からです。

この現状を踏まえて、従来の教科書はこの倫理問題を示しているだけに過ぎないものでした。多くの生殖学の教科書は、この従来のものとなっています。

しかし、『スキッロ 動物生殖生理学』はこの対立するいくつかの倫理的な問題を解決するための社会的環境を追及しています教科書となっています。その上、解決のみならず啓蒙するために必要な学問も取り入れていることも特徴の1つとなっています。

現代社会の状況を考慮して書いてある本だから

少子高齢化と呼ばれた時代は過ぎ去り、日本は今超少子高齢化社会であると言われています。

これらの社会環境的要因として、晩婚化や晩産化が挙げられます。
そして、一概には言えませんが、この原因は経済的要因が最も大きく占めていると考えられています。

『スキッロ 動物生殖生理学』は生殖学を現代社会の現状と絡めて明示することで、
読者自身に考えさせるような本だと思います。

生殖生理学の科学を社会的教養として明示することにより、学生は自分自身の生き方と社会的課題との間をつなぐことができる。これはなぜ自分たちが生殖生理学を学習し、この分野に関連する社会的問題の主張に対して冷静に考える力をもつべきかということを認識するのに役立つ。

『スキッロ 動物生殖生理学』Keith K. Schillo著,佐々田比呂志 他訳

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